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ボトックス療法(ボツリヌス療法)
~痙縮という後遺症の治療について~

痙縮による症状とは?

痙縮とは、脳卒中、頭部外傷、脊髄疾患などにより、脳や脊髄の機能がうまく働かないために伸張反射が亢進し、手足の筋の緊張が異常に高まって起こる症状の一つです。

症状には、手足がつっぱったり、動かしにくかったり、動作中に肘や手足の指が勝手に曲がったりします。時には座っていて何かの拍子に膝や足首がカクカクと動きだしたりします。結果的に歩きにくい、日常生活の動作が不便、手足の清潔が保てない、時にはつらい痛みに苦しむ方もみえます。

痙縮の治療 全身性と局所性

全身性の治療は、内服薬が簡易であり、よく使用されます。局所性の治療は、比較的長期に効果のある治療として、フェノール注射やボトックス注射があります。全身の痙縮がない箇所に対して、脱力や眠気など副作用が少ないという利点があります。

ボツリヌス療法症状対処

期待されるボツリヌス(ボトックス®)治療

ボトックスは、1989年から医薬品と承認され、顔面痙攣、上下肢の痙縮、脳性麻痺の尖足などに利用されるようになり、現在では83ヶ国以上で使用されいます。日本でも2010年10月から疾患を問わず、上下肢の痙縮への保険適応が承認され、痙縮によるつらい症状の緩和のために使用可能となりました。重篤な副作用がなく、有害性が低い治療であり、 脳卒中治療ガイドライン2009でもグレードAにランクされています。当院では2011年4月から使用しています。

ボトックスの効果とその期間と再治療

成分は、ボツリヌス菌がつくるA型毒素です。痙縮した筋に注射することで、緊張が一定期間、緩和します。治療後の2、3日から2週間で効果が現れ、3、4ヶ月ほど持続して時間経過により効果が消失します。 4ヶ月の期間を空けて、再度、ボトックス注射による治療が可能です。 効果は薬の投与量、筋痙縮の程度、筋肉量、選択筋などにより、筋弛緩の効果には差があります。残念ながら対症療法であり、根治治療ではありません。

当院でのボトックス痙縮治療

私たちは、少しでも患者さんの日常生活の活動改善につながるように、目標とする筋を選んで計画を立て、治療を行います。

動きの改善

筋緊張を軽減により、歩行時に引っかかりにくくなったり、立ち上がる時に地面につかなかった踵がつき、地面を踏みしめて立位が安定する事例もあります。

介護の軽減

拘縮や筋短縮の予防や軽減、褥そうの予防、脇や陰部や手指の清潔を保つ事例もあり、介護の軽減が期待できます。

痙縮軽減 機能回復への試み

痙縮のために邪魔されてできなかった拮抗筋への刺激や、治療導入の可能性もその一つです。リハビリとボトックス治療は、並行して行う事で、さらに効果を上げると言われています。ボトックス後、痙縮が和らいだからできる効果的な機能回復や痙縮軽減習得のためのリハビリや、さらに自ら習得してもらえる自宅での訓練も含めて、リハビリ内容を検討します。

ボツリヌス療法外来手順

ボツリヌス療法外来手順

ボツリヌス療法外来コースと入院コース

ボツリヌス療法外来コースと入院コース

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