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ICT化プロジェクト立ち上げの経緯

根本は、職員たちの仕事が楽になって、働き方がもっと柔軟になったらいいよねというシンプルなことだと思います。最近では、男性にも当てはまりますが、例えば女性の仕事の継続性はキャリアパスの中でライフイベントがあるので、様々な紆余曲折が出てきます。それをどのように継続性を持たせてあげられるかというのは、在宅やテレワークがキーワードとして出てくると考えます。これまで医療業界では難しかったと思いますが、ペーパーレス化や、IT技術を使うことでかなり可能性が出てくると思っています。例えば、レセプト点検も家でできるかもしれない。政府の勧めるオンライン診療で九州の先生が岡崎の患者さんを診ることも可能になるわけです。ICT化で、世に潜在する人材の活用もリクルートもしやすくなると考えています。

ICT化のメリット

前職が薬剤師だったので処方箋という紙を相手にしていました。1日2000人程の外来と、856床の入院患者さんだと何千枚という単位で紙が出てきます。それを3年~5年、血液製剤の場合は20年間保存をしなければいけません。それを保管しておくスペースを考えると毎年すごく大変でした。

処分する時も、一苦労です。3年経って捨てるという時に奥の方から段ボールを引っ張り出してきて、3年目になったものだけ捨てるという作業が必要です。それを毎回毎回繰り返す度に、作業の大変さと紙の無駄を感じてきました。患者さんに過去の薬のことを尋ねられると、その紙を探しに行くわけです。この状況を何とかしなければいけないと思ってきました。さらに、保管スペースの問題もあります。よっぽど広い病院ならばいいですが、新しい治療のためにもう1部屋欲しいというリクエストもある中で、その空間はどう確保するのかと考えた時に、1つの答えがICT化によるペーパーレスでした。

セキュリティ面でも、データ化されていた方が安全だと考えています。病院の幹部会や管理者会議の資料にはお客様の個人情報や、全ての人が見て良い内容ではない情報も含まれている場合があります。それを不用意に紙で配った場合、その先の管理はどうするのか?現場の意識が低いほどセキュリティが心配になりますよね。

また、昨日の情報がもう古いという場合もあります。紙の会議資料では、やる気があればあるほどデータ更新のたびに刷り直しが発生し、準備だけでなくシュレッダーにかける手間や処理費がかかることもあります。職員たちが、手を掛けて一生懸命費やした労力・時間が正直言って無駄になります。それならば、ギリギリまで内容の変更も可能で、セキュリティ面や検索性にすぐれたペーパーレス化が賢い選択だと感じています。多くの面からペーパーレス化を進める意義があるのだと感じています。

プロジェクトの進行状況

現段階では、入り口の入り口だと思っています。それは、一緒にプロジェクトを進める幸せ収納デザイン(株)さんも感じていると思います。ただ紙を電子化するだけでは意味がないので、戦略的にそれをどう使っていくのかが大切です。偶然コロナ禍で、国がペーパーレスに積極的になり電子印鑑や電子処方箋が認められるような話も出てきているので、世の中が変わってくるだろうと期待しています。当院内ではフリーアドレス化も進めたいと考えていますが、個人的には事務所内だけでなく病院内すべてをフリーアドレス化したいと考えています。冒頭で自宅でもレセプト点検ができるかもしれないと話しましたが、同じように現場でも可能になります。事務員が現場と近しいというのは病院にとって大事なことだと思っています。事務員が現場のことを理解して動いてくれると患者さん目線の良い病院になるので、デジタル資料を持ちながら縦横無尽に病院内に登場し、患者さんや医師、看護師をはじめとするメディカルスタッフをサポート出来る様なフリーアドレス化を進めたいですね。

専門家との共同プロジェクトについて

プロジェクトを進めるにあたり、専門家が入ってくれているのは頼もしいです。自分たちの仕事に気づきを与えてくれるというところが1番大きいですね。このプロジェクトを通じて、年配から若者まで年齢問わず、これを変えていけば自分たちが良い方向、自分たちの仕事がもっとやりがいある仕事だということに気づくきっかけになっていると思います。

ICT化プロジェクトで実現したいこと

寝ている時間を除いたら、半分以上の時間を職場で過ごすわけです。365日毎日は難しいかもしれないけど、半分ぐらいは「今日は面白かったね、明日はこれ試してみよう」と過ごせる日があった方がいいですよね。このような過ごし方をするにあたって、ルーティーンワークに追われてその余裕がないようだったら、色々な機械やシステムの力を使うことや、元々の業務内容の整理をしっかりすることで、今よりももう少し上にいける可能性が産まれると思います。自分の人生が自分で思っている以上に面白いのではないかなと気が付くことのできる第一歩だと思います。人の価値観は様々ですが、病院に勤めるということは、どの職種であれ人の生死に関わる尊い仕事です。だからこそ、職員たちが真剣に且つ公私ともに充実して働ける環境を作りたいですね。

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