最近、「トイレに行く頻度が増えた」「のどがよく乾く」「だるい」「体重が減少した」と思ったことはないですか?
もしかしたら、糖尿病かもしれないです。
血液中に含まれる糖質の値が高くなることにより起こる病気です。
通常、食事で摂取した糖質に応じて血糖値は上がります。その血糖値を下げるため、膵臓から「インスリン」という糖質を分解するホルモンが分泌されます。
しかし、何らかの原因でインスリンの分泌量が減少して糖質を分解する機能が低下してしまい、
血糖値が下がらなくなってしまうことがあります。
これを糖尿病といいます。
膵臓がインスリンをまったく分泌しないものをⅠ型糖尿病と呼びます。
糖尿病の患者さんのうち、Ⅰ型糖尿病はかなり少ないのですが、若い年齢の方に多くみられます。
Ⅱ型糖尿病は、インスリンの量が不足しているか、作られたインスリンが十分作用していない場合に起こります。糖尿病のほとんどはⅡ型糖尿病です。40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどですが、稀に若い年齢で発症する方もいます。
Ⅰ型糖尿病 | II型糖尿病 |
---|---|
痩せ型 | 肥満と相関関係あり |
発症は主に10〜14歳くらい 中年以降にも見られる | 発症は一般的に成人以降 近年は若年化 |
免疫異常、ウイルスが関与 | 免疫異常、ウイルスが関与 |
急激に進行 | 緩やかに進行 |
インスリン分泌は 極端に低下 | インスリン分泌低下はわずか |
インスリン注射による治療 | 食事療法、運動療法が中心 傾向血糖硬化剤の服用 |
糖尿病は偏った食事や運動不足、年齢が原因と考えられています。
そして、遺伝で発症する場合もあるため、規則正しい生活を過ごしている方でも親族に糖尿病の症状がある方は十分起こり得る病気です。
初めは、自覚症状が無いために気づかない方が多く、治療が遅れることがあります。
以下の症状がある場合は、一度、医師による診察をおすすめします。
インスリンの働きを活発にして血糖値を下げるためには、まず、食事、運動が大切です。そして、薬による治療があります。
糖尿病には様々な症状があるので自己流の治療法で遠回りをするよりも、まずは医師に相談して改善の近道を見つけましょう。
当院では、皆様にご参加いただける講習会の糖尿病教室を定期的に行っております。
自分自身にあった食事・運動療法を一緒に考えましょう。その療法が継続するように環境づくりなどサポートいたします。
医療法人鉃友会・さくらケアグループ全体でコロナ対策に取り組んでいます