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B型・C型慢性肝炎

B型肝炎とC型肝炎では、原因となるウイルスは異なりますが、どちらも感染すると急性疾患や慢性疾患を発症することがあり、肝硬変や肝細胞がんへ進行することがあります。感染者の血液や体液が、皮膚や粘膜などに付着することにより感染します。

B型肝炎

B型肝炎ウイルスは、ワクチンを接種することにより予防可能です。持続感染の場合は、ウイルスを体から排除することはほぼ不可能ですが、薬によりウイルス量を低下させて抑え込むことが可能です。持続感染は、幼児期などの免疫力が低い時期に感染した場合にウイルスを排除する能力が弱く、多くおこります。また、母子感染することがありますが、現在では防止策がとられているのでほとんど起きていません。

治療薬 核酸アナログ製剤(内服)

B型肝炎ウイルスの複製を阻害することで、ウイルスの増殖を抑えます。治療効果は高く、副作用が少ない治療です。直接薬の力でHBVの増殖を抑えて肝炎を沈静化させます。

C型肝炎

C型肝炎ウイルスは、自然に治ることはほとんどない感染症ですが、投薬により治療できます。

治療薬 肝炎経口薬(インターフェロンフリー内服治療)

C型肝炎ウイルスが増殖するときに必要なタンパク質などに直接作用して、ウイルスの排除が期待できます。

マヴィレット配合錠

1日1回、計8週間服用します。服用期間は、C型慢性肝炎の前治療歴などにより異なります。また、腎機能が低い方でも服用することができ、高い治療効果を示すと言われています。

ハーボニー配合錠

1日1回1錠、計12週間服用します。C型肝炎ウイルスが増殖する際に必要となる核酸という物質が作られるのを阻害することにより、C型肝炎ウイルスの増殖を抑制します。「レジパスビル」と「ソホスブビル」という2種類の薬効成分が入った配合剤になります。

肝疾患専門医療機関

当院は、肝疾患専門医療機関に指定されており、B型・C型ウイルス性肝疾患の方を対象に愛知県より医療費の助成を受けることができます。肝疾患専門医療機関(愛知県B型、C型肝炎患者医療給付事業指定医療機関)とは、以下の条件を満たした医療機関のみ指定を受けることができます。

1、専門的な知識を持つ医師(日本肝臓学会又は日本消化器病学会の専門医。常勤又は非常勤は問わない。)による診断(活動期及び病気を含む)と治療方針の決定が行われている。
2、インターフェロンなど抗ウイルス療法を適切に実施できる。
3、肝がんの高危険群の同定と早期診断を適切に実施できる。
4、肝疾患診療連携拠点病院等が実施する肝疾患に関する研修会等に参加できる。

医療費の助成について詳しくはこちら → あいち肝炎ネットワークのホームページ

肝疾コーディネーター

当院には、肝炎医療コーディネーターが複数名在籍しております。お気軽にご相談ください。

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