放射線科です。3月末にマンモグラフィー撮影装置と読影システムを更新しました。マンモグラフィーとは、乳房X線撮影のことで年々増加している乳癌の早期発見にはなくてはならない検査です。
従来はフィルムに画像を出力して読影を行っていましたが、マンモグラフィー専用ビューアー(マンモグラフィー画像専用モニター)導入により、よりスピーディーに実施できるようになりました。
今回のシステムは、FPD(X線フラットパネルディテクター)というX線を電気信号で記録する仕組みで、撮影後わずか数秒で画像が専用モニターに映し出すことができます。このシステムでは脂肪組織・乳腺・石灰化など、従来よりも大きくコントラストを付けることでよりはっきりと観察でき、今まで見えなかったものまで鮮明に映し出されます。結果として病変などの早期発見につなげることができます。
そして、画像が鮮明になっただけではなく、撮影時の圧迫に伴う痛みを和らげる工夫もされています。また、X線撮影検査では避けて通れない被ばくや線量も従来の半分程度と低減されて、患者様や受診者様の負担が大きく軽減されます。
従来のフィルムと比較してご覧いただくと、その鮮明さの違いがわかるのではないでしょうか。
検査をご希望の方や詳しいことを知りたい方は、健診センター、または、外来受付へお尋ねください。
カテゴリ:院内共通 | 2024/05/02
リハビリテーション部です。
少しずつ暖かくなり春の日差しを感じるころとなりました。いかがお過ごしでしょうか。
今回は、靴のまま簡単に履ける下肢荷重計「そくまる」導入のお知らせです。リハビリテーションにおいて、下肢骨折後の荷重量(下肢に掛かる体重量)を決められた値の範囲で歩行訓練を行うことがあります。従来は体重計に乗り、足に掛かる荷重感覚を覚えてもらい、その感覚を頼りに荷重量に気を付けながら歩行してもらう方法が一般的でした。しかしこれでは本当に適切な荷重量が再現できているか明確ではない、という問題を抱えていました。
そのような問題を解決するべく、今回導入した「そくまる」は荷重の「見える化」「聞こえる化」を実現し、歩きながらでも安全・簡単に荷重量調節が可能となりました。訓練中は画面や音で適切な荷重量を教えてくれるため、患者様は安心して歩行訓練に集中できるようになったと思われます。
リハビリテーション部ではこれからもより良い訓練が提供できるよう、新しい機器にも目を向け患者様をサポートしていきます。
カテゴリ:院内共通 | 2024/04/01
当院は2019年度より、看護専門学校から実習生の受け入れを行っています。各病棟に、臨地実習指導者を配置しており、実習生と一緒に看護について学び、看護計画立案から実践まで共に行っています。
実習生は老年看護を学ぶために、受け持ち患者さんの加齢変化と病態や生活状況、家族背景など様々な視点から全体像を捉え必要な援助を学びます。
また、地域医療についても実習を通し、病院の機能や役割、保健・医療・福祉の連携を理解出来るように取り組んでいます。実習中は、新型コロナ感染症の影響もあり、マスクやフェイスシールドの着用、手指消毒用アルコールの常時携帯を必須としていました。
このような患者さんとのコミュニケーションがとりにくい状況でも、お孫さんと同い年くらいの実習生が明るく元気な声で毎日話しかけると、患者さんにとって入院生活の活力へつながり、喜びを感じていらっしゃるようでした。
実習生の受け入れは、後輩を育てていく専門職としての使命と考え、看護師としての責任やりがいを実習生に伝えていきたいと思います。私達自身も、実習生を通して一緒に学んでいきたいと思っています。
カテゴリ:院内共通 | 2024/02/15
医療相談入退院支援センターです。
寒くて外に出るのもつらい季節になりましたが、寒さに負けずに相談連絡を受け付けています。
先日、明大寺町に新しく開設したナーシングホームのReHOPE岡崎様へ見学に行ってきました。患者様が病院から退院後に移る、次の住居になる施設を知ることも私たちの大事な役割です。施設を見学するだけでなく、利用者様が召し上がられる食事も試食させていただきました。普通食からミキサー食、ゼリー食と同じ料理で調理法が異なる食事を食べ比べしました。混ぜずに素材ごとに分けてミキサーしたり、ゼリーにしたりと工夫されており、どの調理法でも同じ味で食べられることに驚きました。
また、どの調理法でも同じ食器に盛り付けてあり、見た目も大事にしていることに感動し、安心して患者様をお願いできる施設だと感じました。
これからも様々な情報を集めて、お伝えできるように努めていきます。気になること、お困りなことなどございましたら、気軽にお尋ねください。
カテゴリ:院内共通 | 2023/12/29
健診センターです。このたび、新たにスタッフ1名が人間ドック健診情報管理指導士の認定されました。これで当院に所属する人間ドック健診情報管理指導士は、保健師2名、管理栄養士1名の計3名になりました。
人間ドック健診情報管理指導士とは、特定保健指導において、適切で有効な保健指導ができる知識、指導技術を修得し、特定保健指導を企画、評価できる人材です。食事や運動、飲酒、喫煙、口腔保健、指導技術などについての知識を専門としています。
修得した知識や最新の動向をもとに、特定保健指導を実施いたします。対象の希望される方へ、丁寧な保健指導をさせていただきます。また対象でない方でも、健康診断結果に気になることや健康面で不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
カテゴリ:院内共通 | 2023/11/08
糖尿病療養支援委員会です。
9月19日(火)に糖尿病教室を開催しました。長い間、新型コロナの流行のために外来患者さんを対象とすることができませんでしたが、外来患者さんのために久しぶりに開催することできました。今回は、看護師から『足のケアってなぜ必要?』、理学療法士から『運動をしてみよう!』をテーマとし、6名の方に集りいただきました。
まず最初に、参加されたみなさんに血糖値と握力を測定いただきました。握力は全身の筋力の判断基準になりますので、自身の筋力の現状を知っていただくため実施しました。みなさん力を振り絞って測定してくださいました。糖尿病教室での握力測定は初めての試みでしたが、好評でしたので今後も糖尿病教室にて測定を続けていきたいと考えてます。みなさんも一度、ご自身の握力を測定されることをお勧めします。
『足のケアってなぜ必要?』では、糖尿病の合併症である足の神経障害についてお話ししました。神経障害により足の感覚が鈍くなって傷を負っても気が付かず、傷口から病原体が入って感染症にかかってしまうことがあります。気が付いた時には重症になっているケースもあり、そうならないために自分の足に関心をもって毎日観察し、足を健康に保ちましょう。
『運動をしてみよう!』では、運動の効果や種類、どの程度の頻度で行うのが良いのかをお話しました。また、実際に30分程度の運動をしていただき、ほどよい汗をかいていただきました。この教室が運動習慣を身につけるきっかけになればと思います。運動を続けることは様々な健康維持につながります。
次回は、管理栄養士と保健師を中心とした内容で開催を予定しています。日程が決まり次第、お知らせ致します。是非、ご参加ください。
カテゴリ:院内共通 | 2023/10/24
メディカルサポートセンターの総務担当です。今回は建物の健康診断について少しお話致します。
みなさんの多くが健康診断を毎年受けていると思いますが、建物も同じように健康診断を受けています。当院のように多くの方が利用する建物は特定建築物として指定され、建築基準法に基づいて、建築(防火)設備の検査を毎年行い、また、特定建築物の定期調査を3年ごとに行っております。
健康診断は、病気の早期発見だけでなく、病気そのものの予防が目的です。建物も人間と同様に、経年劣化によりあちこち傷んできます。病気でも自覚症状があるものやないものと様々ありますが、建物でも傷み・劣化が目に見えない場合もあり、深刻な問題が隠れているかもしれません。当院は、そんな徴候を見つけるべく、建物の隅々まで専門家による調査を受けて、早期の発見・改善に努めております。
今後とも患者様にとって安全な病院であるために施設管理に努めてまいります。
カテゴリ:院内共通 | 2023/08/28
看護部教育委員会です。
看護部では、今年度4月に新人看護師6名が入職しました。看護部全体で新人育成を通して「共に学ぶ」を目標に、集合研修や現場でのOJTを行っています。コロナ禍で学生生活を過ごした新人の、現場でのリアリティショックを軽減し、社会人・看護師として成長できるような計画を立て取組んでいます。4月に新人オリエンテーションを行い、その後2カ月間の各部署のローテーション研修の中で、看護に必要な基本的な知識・技術習得できるようOJTを実施し、6月に配属部署を決定しました。
配属後も教育委員会では、月1回テーマを決めてフォローアップ研修を行ない、学びと実践に結びつけられるようにサポートしています。7月は褥瘡をテーマとして、フォローアップ研修を行いました。栄養士から褥瘡治療に必要な栄養について、薬剤師から治療薬剤について受講しました。また、患者擬似体験を行い、ベッドをギャッジアップした際の圧迫感やずれなどを体感したり、受講中に酸素マスクを装着し、長時間の装着による耳の圧迫による苦痛や褥瘡の後発部位、保護方法など日々の観察の必要性などについても学習しました。研修後には、技術チェックの進捗状況や困っている事、不安などについて、ディスカッションをし、研修の振り返りを行っています。同期の新人と思いを共有することで、悩んでいるのは自分だけではないと安心したり、頑張ろうと前向きになれるなどの意見もありました。
今後も患者様にまごごろ看護を提供できるよう看護部全体で新人育成に取組んで参ります。
カテゴリ:院内共通 | 2023/08/14
臨床検査科です。
今回は神経伝導速度検査についてご紹介します。本検査は、神経が正常に機能しているかどうか調べる検査です。
皮膚に電気刺激を与えて、電気が抹消神経を伝う速度・強さ・波形を調べます。神経に異常があると波形が小さくかったり、波形自体が現れなかったりします。手や足がしびれる、感覚が鈍いなどで、以下のような神経疾患の疑いがある方に実施します。
・糖尿病性神経障害
・手根管症候群
・ギラン・バレー症候群
この検査は神経を電気で刺激するので多少の痛みは伴いますが、検査による痺れや痛みは残りません。弱い刺激から徐々に強くしますので、強い刺激を長時間与えることはありません。(個人差はあります)
現在、若手スタッフが検査方法を先輩スタッフから指導を受け、スキルアップを図っています。これからも患者さんができるだけ苦痛を感じない、迅速で、かつ、丁寧な検査を提供するため、日々研鑽を積んで参ります。
カテゴリ:院内共通 | 2023/07/25
放射線科です。
2023年3月に最新型80列CT装置のCT Aguilion prime SP(キャノンメディカルシステムズ社製80列マルチスキャン)を導入しました。以前はCT Aguilion primeという機種を9年間使用していました。今回導入した機種は、その上位機種にあたります。
以前の装置からは、ハードウェア面では目立った変化はありませんが、ソフトウェア面ではこの9年間の技術進歩はすばらしく、最近良く耳にするAI技術や、宇宙工学発祥のディープラーニング(深層学習)を搭載することにより撮影能力が大幅に改善しました。これらの技術改善で従来よりも、患者様の被ばくを低減しつつ、高精度な画像撮影を実現しました。検査時間を短縮しながらも、診断をより強力にサポートします。
また、新型CT装置導入と併せて画像処理システム(キャノン社製 AZE Virtual Place)も新しくしました。
この画像処理システムは、CTやMRIの装置で撮影した画像をもとに、3D画像などの診断に適した画像を再構成します。医療の現場において、より多くの情報を得る為により適した画像に加工することは珍しくありません。加工には膨大な処理が必要になるのですが、ワークステーションと呼ばれる優れた演算処理能力を備えたコンピュータを導入することにより、短時間で画像を加工、再構成できます。
(1)元画像(CT画像 胸部断面)
(1)再構成画像(肋骨の抽出3Ⅾ画像)
(2)元画像(CT画像 造影剤を投与した心臓断面)
(2)再構成画像(心臓を栄養する冠状動脈の抽出3D画像)
(3)元画像(CT画像 肛門より炭酸ガスを注入した腹部断面)
(3)再構成画像(大腸の抽出3D画像《大腸検査の大腸コロノグラフィーに使用》)
新たに導入したワークステーションは、以前のものよりも性能が向上しており、より短時間で画像を生成できるようになりました。多種多様な画像を素早く生成でき、その優れた能力で診断に貢献しています。
カテゴリ:院内共通 | 2023/06/15
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